心療内科・精神科に行くべき基準とは?目安や受診を迷うあなたが知るべきサインを詳しく解説!


なんだか心や体の調子が悪いけれど、これって心療内科や精神科に行くべきなのだろうか?
多くの人が一度は抱える悩みかもしれません。日常生活に支障が出ている、つらい気持ちが続くなど、はっきりとした症状がなくても、専門家の助けが必要な場合は少なくありません。

この記事では、心療内科・精神科の受診を考える際の基準や、具体的なサイン・症状について、分かりやすく解説します。受診を迷っている方、不安がある方も、ぜひ参考にしてください。

目次

受診を迷うのはどんな時?判断の目安

相談中に心理学者と一緒に座っている認識できない女性のトリミングされたショット - 精神科 ストックフォトと画像

「こんなことで病院に行っていいのかな?」「周りにどう思われるだろう?」といった不安から、受診をためらってしまう方は少なくありません。
しかし、風邪をひいたら内科へ行くように、心や体の不調を感じたら専門医に相談することは自然なことです。

大切なのは、「つらい」と感じる自分の気持ちを無視しないことです。
少しでも気になることがあれば、専門家に相談することを考えてみましょう。

現在、自分の置かれてる状況が「つらい・苦しい」と感じており、このページをご覧いただいているのであれば、一度、心療内科を受診してみてください。(出典: 心療内科に行くかどうか迷ったら

一般的に、以下のような状態が続く場合は、受診を検討する目安と言えるでしょう。

  • 気分の落ち込みや不安感が2週間以上続いている
  • 日常生活(仕事、学業、家事など)に支障が出ている
  • 原因不明の体調不良が続いている
  • 自分自身でコントロールできないほど感情の起伏が激しい
  • 眠れない、食欲がないなどの身体的な問題が続いている

心療内科と精神科の違いとは?対象となる症状

スクラブを着た女性医療スタッフが患者と話す。 - 精神科 ストックフォトと画像

心療内科と精神科は、どちらも心の不調を扱う診療科ですが、得意とする領域に違いがあります。

  • 心療内科: 主に、ストレスや心理的な要因によって引き起こされる身体の症状(心身症)を扱います。例えば、ストレス性の胃炎、過敏性腸症候群、頭痛、めまいなどです。身体的な症状の背景にある心理的な問題にも目を向け、心と体の両面からアプローチします。
  • 精神科: 主に、気分の落ち込み(うつ病)、不安、不眠、幻覚、妄想といった心の症状そのものを扱います。統合失調症、双極性障害、不安障害、パニック障害、依存症なども精神科の対象疾患です。

どちらを受診すればよいか迷う場合は、まず身体の症状が強い場合は心療内科、心の症状が強い場合は精神科を検討してみると良いでしょう。
しかし、両者の境界は曖昧な部分もあり、クリニックによっては両方の領域を診察している場合もあります。
迷ったら、まずは電話で問い合わせてみるか、かかりつけ医に相談して紹介してもらうのも一つの方法です。

心療内科・精神科に行くべきサイン・症状チェックリスト

a young japanese woman beautician (therapist) - 精神科 ストックフォトと画像

ご自身の状態を客観的に把握するために、以下のチェックリストを参考にしてみてください。
当てはまる項目が多い場合は、専門医への相談を検討しましょう。

【身体のサイン】原因不明の体調不良が続く場合

項目 チェック
頭痛や頭重感が続く
めまいやふらつきがある
動悸や息苦しさを感じることがある
胃の不快感、吐き気、便秘や下痢を繰り返す
肩こりや首の痛みがひどい
原因不明の疲労感や倦怠感が続く
体のどこかに痛みがあるが、検査しても異常がないと言われる

【心のサイン】落ち込み、不安、イライラなど気分の変調

項目 チェック
気分が沈んでゆううつな気持ちが続く
何事にもやる気が出ない
理由もなく悲しくなったり、涙もろくなったりする
将来に対して pessimistic(悲観的)になる
ちょっとしたことでイライラしたり、怒りっぽくなったりする
常に緊張している、リラックスできない
不安で落ち着かない、そわそわする

【行動のサイン】興味や関心の低下、集中力の低下

項目 チェック
以前は楽しめていた趣味や活動に興味が湧かない
人と会うのが億劫になった
仕事や勉強に集中できない
注意力が散漫になり、ミスが増えた
身だしなみに気を使わなくなった
外出するのが億劫、引きこもりがちになる

【睡眠のサイン】寝付けない、夜中に目が覚めるなど

項目 チェック
なかなか寝付けない(入眠困難)
夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)
朝早く目が覚めてしまい、その後眠れない(早朝覚醒)
ぐっすり眠った感じがしない(熟眠障害)
眠りすぎても疲れが取れない

【思考のサイン】ネガティブ思考、悲観的になる

項目 チェック
自分を責めてしまう、自己評価が低い
何事も悪い方向に考えてしまう
将来に希望が持てない
生きているのがつらいと感じる
頭がうまく働かない、思考力が低下したと感じる

これらのサインはあくまでも目安です。
一つでも当てはまり、つらいと感じる場合は専門家への相談を検討しましょう。

【診断書当日OK】休職や各種手続きの診断書はよりそいメンタルクリニックへご相談を!


心身のバランスが崩れてしまい、心の不調を自覚したとき、「一刻も早く診断書が必要」「すぐに職場に提出して休職や傷病手当金の手続きを進めたい」と焦りや不安を感じる方はとても多いものです。

特に、これまで心療内科やメンタルクリニックを利用した経験がない方の場合、どこに相談すればよいのか、診断書や各種手続きをどう進めてよいのかわからず戸惑ってしまうことも珍しくありません。

よりそいメンタルクリニックでは、患者様の状況やニーズを丁寧にヒアリングしたうえで、医師が医学的に診断書が必要だと判断した際には、診療当日に診断書を即日発行する体制を整えています。

提出期日が迫っている方や、急な職場対応が必要な場合にもスムーズにご対応いたしますので、安心してご相談いただけます。

さらに、当院には経験が豊富な専門スタッフが在籍しており、書類の書き方や申請手続きの流れをわかりやすくアドバイスいたします。不安や疑問をそのままにせず、一つずつ丁寧にサポートいたしますので、初めての方でも安心してお任せいただけます。

よりそいメンタルクリニックのおすすめポイント

こんな症状があれば心療内科・精神科の受診を検討しましょう

アンケートで調べた女性医師と男性患者の医療画像 - 精神科 ストックフォトと画像

チェックリストの項目以外にも、以下のような具体的な症状が現れている場合は、心療内科や精神科の受診を検討することをおすすめします。

ゆううつな気分が長期間続いている

一時的な気分の落ち込みは誰にでもありますが、2週間以上ゆううつな気分が続き、日常生活に影響が出ている場合は、うつ病などの可能性も考えられます。
無理をせず、専門医に相談しましょう。

夜眠ることができない、頻繁に目が覚める

不眠は心身の不調のサインであることが多く、放置するとさらに状態が悪化する可能性があります。
睡眠薬に頼る前に、まずは不眠の原因を探るためにも受診を検討してみてください。

強い不安感がある、常にそわそわする

理由の分からない強い不安感に襲われたり、常に緊張してリラックスできなかったりする場合、不安障害の可能性があります。
適切な治療を受けることで、症状の改善が期待できます。

仕事や学業に集中できずミスが増える

以前は問題なくできていた仕事や勉強に集中できなくなったり、ケアレスミスが増えたりするのも、心の不調が影響しているサインかもしれません。

以前楽しめた趣味や活動に興味がなくなった

これまで楽しめていたことに対して興味や喜びを感じられなくなるのは、うつ病の代表的な症状の一つです。
「何もしたくない」という気持ちが続く場合は、一度相談してみましょう。

食欲がない、食事が美味しく感じられない

食欲不振や味覚の変化も、ストレスや心の不調が原因で起こることがあります。
体重の増減が著しい場合も注意が必要です。

「病気じゃないかも」と受診をためらう方へ

オフィスで顧客と話すビジネスマンの手 - 精神科 ストックフォトと画像

「こんなことで受診してもいいのだろうか」「大げさだと思われないか」と不安に感じる方もいるかもしれません。

軽度な不調でも心療内科・精神科を受診して良い理由

心療内科や精神科は、必ずしも重い精神疾患を抱えた人だけが訪れる場所ではありません。
むしろ、症状が軽いうちに相談することで、早期発見・早期治療につながり、回復も早まるケースが多くあります。

  • 「最近なんだか調子が悪いな」
  • 「ストレスが溜まっている気がする」
  • 「誰かに話を聞いてほしい」

といった、漠然とした不調や悩みでも大丈夫です。
専門家は、あなたの状態を客観的に評価し、必要なアドバイスやサポートを提供してくれます。予防的な観点からも、気軽に相談できる場所として捉えてみましょう。

心療内科で「病気じゃない」と言われたら?

診察の結果、「特に病気ではありません」と言われることもあるかもしれません。
それは、あなたの不調が医学的な治療を必要とする段階ではない、ということです。
しかし、それは決して「あなたのつらさは気のせいだ」という意味ではありません。

医師は、あなたの状態に応じたセルフケアの方法や、生活習慣の改善点などをアドバイスしてくれるはずです。
また、心理カウンセリングなど、医療とは異なるサポートを提案してくれる場合もあります。

「病気じゃない」と言われたからといって、悩みを抱え続ける必要はありません。
医師からのアドバイスを参考に、自分に合った対処法を見つけていきましょう。

「行ったら終わり」は間違い|精神科受診に関する誤解

young japanese female medical worker - 精神科 ストックフォトと画像

心療内科や精神科の受診に対して、ネガティブなイメージや偏見を持っている方もいるかもしれません。
しかし、それは多くの場合、誤解に基づいています。

精神科受診に対するよくある不安や偏見

不安・偏見 実際は?
一度行ったら薬漬けにされる 症状に応じて薬を使わない選択肢や、最小限の処方から始めることも可能です。
社会的に不利になる 適切に治療すれば、仕事や日常生活への支障を減らすことができます。
周りの人に知られたくない 医療機関には守秘義務があり、プライバシーは保護されます。
自分はそんなに深刻じゃない 軽度の不調でも早期に相談することで、悪化を防ぎやすくなります。

これらの不安は、精神医療に関する情報不足や古いイメージから来ていることが多いです。

精神科受診による具体的なメリット

実際には、心療内科や精神科を受診することには多くのメリットがあります。

  • 専門家による的確な診断: 自分の不調の原因が分かり、適切な対処法が見つかります。
  • 症状の軽減・改善: 薬物療法や精神療法など、専門的な治療を受けることで、つらい症状を和らげることができます。
  • 客観的なアドバイス: 医師やカウンセラーから客観的な視点でのアドバイスをもらえ、問題解決の糸口が見つかることがあります。
  • 気持ちの整理: 誰かに話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になったり、考えが整理されたりします。
  • 社会資源の活用: 必要に応じて、利用できる福祉サービスやサポート制度などの情報を得られます。
  • 再発予防: 症状が改善した後も、再発予防のためのアドバイスやサポートを受けることができます。

心療内科や精神科は、あなたの「心の健康」を取り戻し、より自分らしい生活を送るためのサポートをしてくれる場所です。
決して「終わり」ではなく、より良い状態への「始まり」と捉えることができます。

受診以外でできること|セルフケアと相談先

日本の若手女性医療従事者 - 精神科 ストックフォトと画像

すぐに医療機関を受診することに抵抗がある場合や、受診までの間、自分でできることもあります。

自分で試せるセルフケアの方法

  • 十分な睡眠をとる: 質の高い睡眠は心身の健康の基本です。寝る前のカフェインやアルコールを控え、リラックスできる環境を整えましょう。
  • バランスの取れた食事: ビタミンやミネラルなど、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
  • 適度な運動: ウォーキングやストレッチなど、軽い運動は気分転換になり、ストレス解消にも効果的です。
  • リラックスできる時間を持つ: 趣味に没頭したり、好きな音楽を聴いたり、入浴したりするなど、自分がリラックスできることを見つけましょう。
  • 信頼できる人に話を聞いてもらう: 家族や友人など、信頼できる人に悩みや不安を話すだけでも気持ちが軽くなることがあります。
  • 日光を浴びる: 朝日を浴びることで、体内時計がリセットされ、気分の安定にもつながります。

これらのセルフケアは、症状の改善を保証するものではありませんが、心身のバランスを整える助けになります。

専門機関への相談窓口

医療機関以外にも、悩みや不安を相談できる窓口があります。

  • いのちの電話: 電話で悩みを聞いてもらえます。
  • よりそいホットライン: さまざまな困難を抱える人からの相談を受け付けています。
  • 地域の相談窓口: 自治体によっては、保健所や精神保健福祉センターなどで相談窓口を設けています。
  • カウンセリングルーム: 臨床心理士などの専門家によるカウンセリングを受けることができます。

一人で抱え込まず、このような相談窓口を利用することも検討してみましょう。

まずは一人で抱え込まず専門家に相談しましょう

asian man receiving psychological counseling - 精神科 ストックフォトと画像

心や体の不調は、誰にでも起こりうることです。
そして、それを一人で抱え込む必要はありません。この記事で紹介したサインや症状に心当たりがある方、受診を迷っている方は、勇気を出して専門家に相談してみることをお勧めします。

心療内科や精神科は、あなたがより健康で自分らしい生活を送るための手助けをしてくれる場所です。
まずは話を聞いてもらうことから始めてみませんか。


免責事項:この記事は、心療内科・精神科への受診を検討している方への情報提供を目的としており、医学的な診断や治療を代替するものではありません。
個々の症状や状況については、必ず専門医にご相談ください。

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